研修会報告

県栄養士会および各部会主催の事業報告をお知らせします。

2018/6/1「第1回医療部会研修会(平成30年5月12日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2018/5/2「栄養情報提供書&診療報酬改定研修会(平成30年4月7日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2018/3/21「東邦ガス研修会&愛知県栄養士会第3回「医療部会研修会」報告(平成30年2月10日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2018/2/17「平成29年度 学校教育・地域活動・勤労支援部会 コラボ研修会(平成30年2月17日)」の報告を掲載しました。(学校健康教育部会)
2017/12/11「第1回地域活動部会研修会(平成29年9月9日)」の報告を掲載しました。(地域活動部会)
2017/9/11「医療部会 第2回研修会(平成29年8月19日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2017/5/26「医療部会 第1回研修会(平成29年5月20日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2017/2/9「第3回医療部会・勤労者支援部会合同研修会(平成29年1月28日)」の報告を掲載しました。
2016/9/22「第2回医療部会研修会(平成28年9月3日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2016/3/3「平成27年度 学校健康教育部会・研究教育部会・医療部会コラボ研修会」(平成28年2月20日)」の報告を掲載しました。
2015/11/5「平成27年度 学校健康教育部会・医療部会コラボ研修会」(平成27年10月17日)」の報告を掲載しました。(学校健康教育部会)
2015/11/5「親子がふれあう「食べてグー!災害時にホッとする食べもの」 食育料理講習会(平成27年8月7日)」の報告を掲載しました。(学校健康教育部会)
2015/9/11「医療部会 第2回研修会(平成27年9月5日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2015/7/21「医療部会 第1回研修会(平成27年6月20日)」の報告を掲載しました。(医療部会)
2015/7/6「平成27年度(公社)愛知県栄養士会・(公財)愛知県学校給食会 コラボ研修会(平成27年6月13日)」の報告を掲載しました。(学校健康教育部会)

○第1回医療部会研修会報告

日時:平成30年5月12日(土) 10:30~15:45
場所:名古屋国際会議場 展示室211.212
参加者:会員 114名、県外 1名、非会員 5名

内容:

午前の部 10:30~12:00
 (講演1)
  演題:食べたいを支えるコミュニケーション~終末期がん患者との関わり方~
  講師:名古屋掖済会病院  緩和ケア認定看護師  杉浦 加奈先生

後半の部 13:30~15:45
 (講演2)
  演題:がんの栄養代謝とケトン食療法
  講師:東京都保健医療公社  多摩南部地域病院  古川 健司先生生

平成30年5月12日(土)、名古屋国際会議場において第1回医療部会研修会が実施されました。今回の研修内容は、がん患者に「何か食べたい物はないですか?」だけでなく管理栄養士は何をすべきか、という意見から検討された内容で行われました。
はじめに、医療部会部会長から今年度の診療報酬改定より、今後の管理栄養士の在り方について伝えられました。診療報酬だけでなく介護報酬についても理解すること、厚労省への要望にはエビデンスを持って行うこと。注意点として栄養管理計画書、栄養治療実施計画兼栄養治療実施報告書に嚥下食分類の記載が必須となること。診療報酬にも影響のある9月の栄養部門実態調査の依頼にはご協力をお願いします。
午前の部では、名古屋掖済会病院緩和ケア認定看護師の杉浦加奈先生にご講演いただきました。
がん患者の全人的苦痛へのサポートには一人では限界があり、「食べたい時」「食べたいもの」「食べられるもの」を多職種で検討するチームアプローチが必要。患者がどんな思いで食べているのか、患者にとって「食べること」の意味を考えながらコミュニケーションをとることが大切であると教えていただきました。最後にコミュニケーションスキルとして傾聴と共感のロールプレイを会員同士で行い、話を「聴く」ことの重要性を実感しました。

研修会の様子 研修会の様子

午後の部では、東京都保健医療公社多摩南部地域病院の古川健司先生にご講演いただきました。
みなさん正しい糖質制限食を知っていますか?社会的にも糖質制限という言葉が飛び交っています。エビデンスのある方法と商業的な考えのものがあり正しい知識を持っていないと患者からの質問に答えられません。がん細胞は正常細胞と比べ数倍から数十倍ものブドウ糖を取り込んで消費していることから、対応するケトン食療法も具体的に提示され管理栄養士の力が必要ということでした。世界的にも行っている医療者が少ない為、学会発表にもアンテナを張り、学びを深めなくてはならないと感じました。

研修会の様子 研修会の様子

冒頭にもありましたが、あらためて私たち管理栄養士にとってエビデンスが重要で必須であることを確認する研修会となりました。

以上

報告者:総合青山病院 岩間克氏

○栄養情報提供書&診療報酬改定研修会 報告

日時:平成30年4月7日(土)13:15~16:30
場所:株式会社 名給
参加者:120名(会員115名 他県会員1名 非会員4名)
演題:「栄養情報提供書と診療報酬改定について」
講師:武蔵野赤十字病院 医療技術部栄養課 栄養課長 原 純也先生

 平成30年度の診療報酬・介護報酬同時改定の栄養関連項目について、基本方針や概要、留意点について研修を行いました。講演をしていただいた先生は(公社)日本栄養士会医療事業部企画運営副委員長として、厚生労働省との折衝に尽力された方であるため、二年に一度偶数年に実施される「栄養部門実態調査」の結果や、緩和病棟における栄養管理の有効性の論文や栄養情報提供書が地域連携に有効であったとの論文がエビデンスとなり、今回の改定につながったことを説明され、今回の改定の趣旨や平成32年度の次回改定に向けて取り組まなければならない事が明確になり、より理解が深まった研修会でした。
 また、平成30年度診療報酬改定の概要の“キモ”は、地域包括ケアシステム構築・医療従事者の負担軽減・働き方改革の推進であり、その中に管理栄養士も多く出てきており、一見、仕事が増えたように見受けられます。しかしながら、ここは我々の専門性の発揮し、この波にのらなければ、すぐ他の職種に仕事を奪われ、次回の改定では管理栄養士の名前は無くなるのではないかとの懸念があります。各職場で、人を増やす工夫や、業務の見直しや整理をし、この改定に取り組む事で我々の専門性を発揮していきましょう。
 平成30年度診療報酬改定の概要は日本栄養士会雑誌4月号に記載されておりますので、残念ながら参加できなかった方は、ご参照をください。

研修会の様子

文責:偕行会城西病院 吉田明子

○東邦ガス研修会&愛知県栄養士会第3回「医療部会研修会」報告

日時:平成30年2月10日(土) 10:20~16:30
場所:今池ガスビル9F ガスホール
参加者:168名(会員155名、他県会員2名、非会員11名)

2月10日今池ガスビル9階にて第3回の医療部会研修会が開催されました。
参加者は、非会員も含め168名と多くの管理栄養士、栄養士の参加がありました。
午前の部では、講師に大垣女子短期大学 歯科衛生学科 三角 洋美 先生をお招きし、管理栄養士、栄養士が知っておくべき口腔ケアについて実習を含め、口腔ケアの目的、効果、口腔ケアの実際と注意点をわかりやすくご講演をいただきました。
参加者は、オレオやスルメイカを食べて食べ物が歯のどの部分に付着しやすいのか手鏡で確認したり、歯磨きのポイントから歯間ブラシの使用方法、義歯の取り扱い等に至るまで学ぶ事が出来ました。
口腔ケアを実施する事で実施しなかった人に比べて肺炎の発症率をおよそ40%減少する効果があった事や、介護施設において歯科衛生士が週1回歯の清掃を実施したところ、歯磨きだけの入居者に比べて風邪の発症率は24%、インフルエンザの発症率は87%も減少した事から口腔ケアの重要性を再確認する事が出来ました。
また、高齢者で残存歯数が少なく、入れ歯も使用していないという人では、残存歯数が20本以上ある人に比べて、認知症への罹患率が1.9倍も高い事を知りました。健康な高齢者の歯の平均は14.9本であるのに対して、認知症の人の平均は9.4本とすくない事も知りました。また、口腔の細菌を減らすことでおこる最新の効果としては、術後の肺炎予防、手術部位の感染予防、化学療法、VAP(人口呼吸器関連肺炎)、周術期術後合併症予防、術後感染症予防、術後の早期回復が挙げられていました。
また、唾液の効果として、抗菌作用、希釈・洗浄作用、歯の保護作用、免疫作用、歯の再石灰化作用、緩衝作用と多くの効果がある事も知りました。

研修会の様子 研修会の様子

午後の部では、三重県立一志病院 三重大学三重県総合診療地域医療学講座 洪 英在 先生にご講演をいただきました。
前半では地域包括ケアを含めて認知症と栄養管理に関して総論を、後半では実現にむけた内容を3時間丁寧にわかりやすくご説明頂きました。
MCIとは、複数の高次脳機能障害を認めるが、日常生活に支障を認めない段階であり、認知症とMCIは生活障害の有無で区別されます。
記憶以外の高次脳機能障害には、時間、場所の見当がつかなくなる見当識障害、段取り付けて平行作業が苦手になる実行機能障害、位置関係などがわからなくなる視空間失認(構成障害)や、病識が無く、物忘れを指摘すると怒ったり、自分が間違えてもケロッとしている病態失認などがあります。
認知症の方への食支援、指導方法としては、頭で覚えることはできないため、体で覚えてもらい繰り返し一緒に行動する事、完全を求めない事、自分の価値観を押し付けない事が大切だと学びました。
認知症の栄養指導は究極の個別対応が必要で、医師からもとめられているのは、問題点を自ら見出し、指導内容を自ら探していく事のできる管理栄養士、栄養士であり、また、単発の栄養指導ではなく、継続的にその後を見越した指導を行い社会に貢献できるよう期待しているとの𠮟咤激励のお言葉も頂きました。
明日からの栄養指導に実践的に生かせるご講演であり、充実した研修会となりました。

研修会の様子

文責:藤田保健衛生大学病院 髙間 絵奈

○平成29年度 学校教育・地域活動・勤労支援部会 コラボ研修会

日時:平成30年2月17日(土)10:00~11:45
場所:愛知県学校給食総合センター 第一研修室
参加者:39名

 講師:日本福祉大学 公認スポーツ栄養士  山本 和恵 先生
 演題:「子どもたちの体力とスポーツ栄養」

研修会の様子

 昭和39年より、文部科学省が「体力・運動能力調査」を実施し、調査研究が始まっていますが、昭和60年ごろから子どもの体力低下が浮き彫りとなっています。小学生低学年以下の時期までに、多様な運動で神経回路を発達させておくと、年代が進んだ時に専門性の高い技術習得が早くなるそうです。とくに、小学生高学年は発達が著しいため、運動の必要性が高い時期です。しかし、現代の子どもたちは「走る」「跳ぶ」「投げる」といった基本的な運動能力が低下しており、幼少年期に身に付けておくべきバランス感覚、リズム感や敏捷性など基礎的な動きが獲得されていない子どもたちが多いそうです。子どもたちの体力低下の先には、生活習慣病の増加、ストレスに対する抵抗力の低下、健康に不安を抱える人々の増加など社会全体の活力が失われていく可能性があります。また、「生きる力(豊かな人間性や自ら学び考える力)」にも悪影響を及ぼし、人材の育成を妨げる事にも繋がり、事態を危惧すべきであると,強調されていました。

 子どもたちの体力向上のための方策として、「健康三原則-よく食べ、よく動き、よく眠る-」が掲げられています。小中学生の「運動」「食事」「睡眠」の大切さについての意識調査によれば、小中学生ともに運動に対する意識が最も低い結果となったそうです。残念ながら、私たちの住む愛知県は、体力・運動能力調査の結果は最下位です。言語活動の充実やICT教育に力が注がれ、体を動かす時間が少なくなった分、体育の授業の質が低くなったことが背景として考えられます。それらを踏まえ、調和のとれた食事以外にも、適切な運動と十分な休養・睡眠の大切さもあわせて働きかけていくことが重要です。さらに、サプリメントやエナジードリンクなどの健康食品の危険性についてもお話しいただき、保護者の方々に周知していきたいと感じました。

 今回の研修で、数々の調査結果から、改めて運動の大切さに気付かされ、食育を行う上で、「食べよう」という働きかけばかりでなく、「運動しよう」「睡眠をとろう」という点についても考えさせる機会を設けていきたいです。また、本校でもクラブチームや習い事等でスポーツに力を入れている家庭も大変多くあります。子どもたちのみならず、家庭への働きかけも怠ってはいけないと感じました。今回学んだことを、多くの家庭・子どもたちに伝えていくことができるよう取り組んでまいりたいと思います。

報告者:名古屋市立陽明小学校 永田千広

○第1回地域活動部会研修会報告

日時:平成29年9月9日(土) 10:00~11:30
場所:名給
参加者:28名

内容:在宅栄養支援

 演題:「在宅栄養支援についての基礎知識から活用まで」
 講師:愛知県栄養士会 副会長 江口 澄子 先生

 平成29年9月9日(土)名給(株)におきまして第1回地域活動部会研修会が実施されました。愛知県栄養士会 副会長 江口澄子先生に「在宅栄養支援についての基礎知識から活用まで」についてご講演いただきました。

研修会の様子
研修会の様子

 栄養ケア・ステーションの役割とこれからの方向性について、在宅訪問栄養食事指導に至るまでの介護保険と医療保険の仕組みについて、基礎知識をとても分かりやすく教えていただきました。ヘルパーへの介護・食支援の調査では、管理栄養士の必要性を感じていないヘルパーが多いのが現状であり、今後連携していくために、ヘルパーへの働きかけがもっと必要だと感じました。しかし介護現場における食支援の課題は多く、管理栄養士の専門的な知識、技能、知恵が求められているとのお話には背中を押していただき、ニーズに答えられるように自己研鑽をしていかなければならないと強く思いました。また家庭の台所でできる介護メニューの作成も早急に進める必要があると感じました。最後に在宅診療クリニックでの症例も紹介していただき、大変有意義な研修会となりました。

文責: 村上 真紀子

○第2回医療部会研修会報告

日時:平成29年8月19日(土) 10:30~16:00
場所:名古屋国際会議場 展示室211.212
参加者:会員 142名、県外 2名、非会員 5名

内容:

前半の部 10:30~12:00
 (講演)
  演題:栄養管理に繋がる検査結果の見方
  講師:愛知学泉大学 家政学部 家政学科 准教授 岡本康子先生
 (展示協賛商品紹介)
  13:30 情報提供

後半の部 13:45~16:00
 (講演)
  演題:サルコペニアの最新の話題とリハ栄養のTIPS
  講師:熊本リハビリテーション病院 リハビリテーション科 副部長 吉村芳弘先生

 平成29年8月19日(土)、名古屋国際会議場におきまして第2回医療部会研修会が実施されました。

 前半の部では、愛知学泉大学の岡本先生をお招きし、検査データの意義や、浜松医療センターでのNSTでのご経験等も交えて教えて頂き、日頃私たちが聞きたくても聞けない部分を丁寧に教えてくださいました。2症例についても会場からの意見を聞きながら、わかりやすくご講演いただきました。

研修会の様子研修会の様子

 後半の部では、熊本リハビリテーション病院、リハビリテーション科の吉村芳弘先生をお招きし、「サルコペニアの最新の話題とリハ栄養のTIPS」と題しご講演頂きました。

 サルコペニアに関する診断からからだの筋量について、基礎から最新の情報までを細かく教えていただきました。スライドでは、たくさんの写真が使用されており、とても分かりやすく、熊本リハビリテーションン病院で研究されている内容についてもご講話頂き、リハ栄養に必要な検査項目等もわかりやすく教えていただきました。平成30年診療報酬改定でサルコペニアはどうなるのか、大変気になるところではありますが、リハ栄養がいかに大切かを改めて理解することができた、大変有意義な研修会となりました。

研修会の様子研修会の様子

文責:三菱名古屋病院 椎 恵子

○第1回医療部会研修会報告

日時:平成29年5月20日(土) 10:30~16:45
場所:名古屋通信ビル
参加者:会員140名、県外会員 5名、一般 6名 計151名

内容:

午前の部 10:30~12:00
  演題:がん、嚥下障害、低栄養患者への実践栄養指導
  講師:武蔵野赤十字病院 医療技術部栄養課 栄養課長 原 純也 先生

午後の部 13:30~16:45
 第一部:輸液のいろは
  講師:公立陶生病院 薬剤師 中村 直人 先生
 第二部:やれば身につく、興味がわく、楽しんでやる輸液栄養ワークショップ
  講師:浅ノ川総合病院 薬剤師 東 敬一朗 先生

 平成29年5月20日(土)、名古屋通信ビルにおきまして第1回医療部会研修会が実施されました。

 昨年の診療報酬改定では医療機能の分化・強化、地域包括ケアシステムの推進を目的に様々な技術・職種に対し評価、見直しが行われています。管理栄養士がかかわる領域も例外ではなく、入院・外来・在宅を含めた栄養食事指導の拡充が図られました。この度、本領域で積極的な取り組みをされている原 純也先生をお招きし、自院での取り組み事例を交え、がん・摂食嚥下機能低下・低栄養に対する栄養食事指導のポイントについてご紹介いただき、わかりやすくご講演いただきました。

研修会の様子

 午後の第一部では、公立陶生病院 薬剤師 中村 直人先生をお招きし、輸液の基礎についてわかりやすくご講演いただきました。第二部の浅ノ川総合病院 薬剤師 東 敬一朗先生の講義では、事例に対して小グループに分かれ活発なディスカッション、輸液栄養の立案・発表がなされ、各施設の情報交換にも役立てられた大変有意義なワークショップとなりました。

研修会の様子

文責:豊田厚生病院 小林 憲司

○第3回医療部会・勤労者支援部会 合同研修会報告

日時:平成29年1月28日(土) 10:30~15:45
場所:名古屋通信ビル 2Fホール
参加者:153名(会員140名・県外会員3名・非会員10名)

内容:

午前の部
 10:30~12:00
  演題:「がん治療中の食事と栄養管理」
  講師:静岡県立静岡がんセンター 栄養室長 稲野利美 先生

午後の部
 13:00~13:30
  演題: 「最新の栄養管理のトピックス」
  講師:ニュートリー株式会社 クリニカル・マーケティング部 浜田健太郎 先生

 13:35~15:45
  演題: 「がん患者の栄養 ―診断時から終末期まで― 」
  講師:上尾中央総合病院 栄養サポートセンター センター長 大村健二 先生

 平成29年1月28日(土)名古屋通信ビルにおいて第3回医療部会研修会が実施されました。

 午前の部では、静岡県立静岡がんセンター栄養室室長の稲野利美先生に「がん治療中の食事と栄養管理」についてご講演いただきました。

 患者さんのアンケート結果から、がん患者さんの治療中の悩みや負担について、また食事に対してどんな不安があるのか教えていただきました。また、患者さんの悩みも年々変化してきているということを聞き、どうやったら患者さんの悩みや苦痛を軽減できるか学びました。

 がん治療には、外科療法・放射線療法・化学療法・薬物療法など様々あり、その治療の過程で起こる副作用に対応する食事・栄養管理のポイントを教えていただきました。患者さんの食事の副作用は個人でだいぶ異なりますが、どんな工夫をしたら、少しでも患者さんが食事を食べやすいか学びました。食欲不振事・悪心、嘔吐・口内炎・味覚障害時の工夫のポイントを具体的に学び、少しでも実践できように頑張りたいと思います。

研修会の様子研修会の様子

 午後からは、ニュートリー株式会社 浜田健太郎先生から「がん治療と微量栄養素」についてがん治療中の微量栄養素の重要性についてご講演いただきました。

 その後、上尾中央総合病院、栄養サポートセンター センター長の大村健二先生に 「がん患者の栄養―診断時から終末期まで―」についてご講演いただきました。

 大村先生の経験豊かながん患者さんとの触れ合いをもとにご講演いただきました。始めに、がんを患うと人は「死」を意識し、自分が不幸になったと思いがちであるが、家族と医療従事者の尽力次第で精神的良好度も高く保つことができると聞き、私はがんに対する考えが少し変化しました。がんという病気は病気の中でも人情味溢れる病気であるようです。

 次に、がん治療の化学療法や放射線治療を行う上で、適切な栄養摂取を行うことが大事であり、体重を減少させないことが、治癒につながることが分かっているそうです。胃がん、食道がん、膵がんなど、とくに消化器系の手術後は、栄養摂取を工夫しないとほとんどの人で体重が減ってしまう。体重を定期的に測定する理由は栄養が足りているかどうか判断するためにかかせないそうです。様々な副作用が出る中で、少しでも栄養のあるもの、特にタンパク質を十分に摂取し、体重減少を抑えて筋肉が減らないように、身体機能を維持することが重要になっているそうです。

 最後に、患者さんの症例をいくつか紹介していただき大変有意義な研修会となりました。

研修会の様子

研修会の様子

以上

報告者:日本ゼネラルフード(株) 坂井淳一

 今回の第3回研修会を持ちまして平成28年度の研修会が終了いたしました。3回の研修会とも多数の参加を頂き誠にありがとうございました。医療部会の運営委員会では来年度も皆様に取って有意義な研修会を目指し企画しております。詳細につきましては愛知県栄養士会のホームページ、部会ニュース等で随時お知らせいたします。今年度同様にご参加いただきますようお願いいたします。

医療部会 運営委員一同

○第2回医療部会研修会報告

医療部会

日時:平成28年9月3日(土) 14:30~18:00
場所:名古屋通信ビル
参加者:会員161名(県外 4名、非会員 5名)

内容:

講演Ⅰ
  演題:インスリンについて
  講師:日本イーライリリー株式会社 辻井 郁雄 先生

講演Ⅱ
  演題: 楽しくてためになる糖尿病教育の実践
  講師:国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター予防医学研究室
     坂根 直樹 先生

 平成28年9月3日(土)、名古屋通信ビルにおきまして第2回医療部会研修会が実施されました。
 前半の部では、イーライリリー株式会社の辻井郁雄先生をお招きし、インスリンの歴史から始まり、インスリン製剤の種類や違い、使い分けなど大変わかりやすくご講演頂きました。また、インスリン製剤ペン型の使い方に関しては、展示ブースもあり、管理栄養士という職種を超えて学ぶことができました。

研修会の様子

 後半の部では、国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室の坂根直樹先生をお招きし、「楽しくてためになる糖尿病教育の実践」と題しご講演頂きました。
 3人1組となり坂根先生のテキストを基に、ディスカッションをしながら、患者の行動変容を促すにはどのようにすれば良いかなど、わかりやすくご説明頂きました。また、アルツハイマー病の食習慣や認知症に関わる栄養指導方法はロールプレイを交えて御講演頂きました。普段私たちが実践していることと違った糖尿病教育の実践方法も教えて頂きました。
 今後の患者指導へ繋がる大変有意義な研修会となりました。

研修会の様子

坂根先生からこちらのウェブサイトをご紹介頂きました。ご活用下さい。
 ※「CareNet(ケアネット)」http://www.carenet.com/

(文責:日下部 恵子)

○「平成27年度 学校健康教育部会・研究教育部会・医療部会コラボ研修会」報告

丹村敏則先生 日 時
平成28年2月20日(土)15:00~17:00
場 所
愛知県学校給食総合センター 第一研修室
講 師
知多厚生病院 副院長  丹村 敏則 先生

演 題:
「健康教育・栄養指導に役立つ心理社会的アプローチ」

参加者:42名

 今年度のコラボ研修は、知多厚生病院副院長 丹村敏則先生をお迎えし、「健康教育・栄養指導に役立つ心理社会的アプローチ」についてご講演をいただきました。
 丹村先生の30年間の臨床経験をもとに、様々な立場の参加者が理解しやすい内容で、わかりやすくお話ししていただきました。
 健康教育における課題は、昭和では「結核予防」、平成に入り「がん予防」、そして現在は「メンタルヘルス」へと移り変わり、指導における心理社会的なアプローチが重要になっているということを健康教育と糖尿病療養の歴史と先生の経験からお話ししていただきました。
 心理社会的アプローチによる対象者の行動変容は5つの段階があり、それぞれの段階に応じた指導の仕方について具体的に教えていただきました。私たち栄養士が食事指導にそのまま応用できる内容で、大変勉強になりました。
研修会の様子 現在、糖尿病治療は、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士など様々な職種のスタッフがチームで行っています。スタッフが連携して行う「チーム医療」の重要性についてお話しいただきました。心理社会的アプローチによる対象者の行動変容は、スタッフの職種によって違うので、チームで情報を共有し、対象者の得意な分野から苦手な分野にアプローチしていくことが効果的であるとのことでした。
 糖尿病以外にも多くの事例を紹介し、うつ病・ストレス対策には周りのサポートが必要であることや、患者自身の目標や希望を尊重し、それを医療者が援助していくという「エンパワーメント」の考え方などを教えていただきました。 患者に寄り添うことで、患者自身も気が付いていないストレスや不調の原因を特定し、援助していくチーム医療に感銘を受けました。周りとの絆や連携、対象者を信じぬくことの大切さを教えていただき、非常に有意義な研修会となりました。

(報告者:愛知県立三好特別支援学校  都築 朋代)

○「平成27年度 学校健康教育部会・医療部会コラボ研修会」報告

学校健康教育部会

石原貴代先生 日 時:平成27年10月17日(土)10:00~11:40
場 所:愛知県学校給食総合センター 第一研修室
講 師:名古屋学芸大学 ヒューマンケア学部
     ボランティアコーディネーター 石原 貴代先生

演 題:「災害時、私たちにできること、私たちこそ備えられること」

参加者:44名

研修会の様子研修会の様子 研修会の様子

 今年度のコラボ研修は、名古屋学芸大学 ヒューマンケア学部 ボランティアコーディネーター 石原貴代先生をお迎えし、「災害時、私たちにできること、私たちこそ備えられること」についてご講演をいただきました。栄養教諭・学校栄養職員だけでなく、学校の管理職の先生方や養護教諭、調理場の調理員等、様々な職種の方が受講されました。
 ボランティアコーディネーターとしての体験談をもとに写真や映像、様々な資料やリーフレットと合わせてお話いただきました。東日本大震災後、ボランティアとして現地に出向いた際、被害の現状や被災者の避難所での暮らしを目の当たりにして、「今助けられる人を助けなければいけない」「私たちに何ができるのか」ということを深く考える機会となり、「自分の命は自分で守る」「自分の命がなければ、他の人を助けることもできない」ことを教えられた、とのことでした。
 また、役割についてもお話いただきました。栄養教諭は、食事支援などの専門職だからこそできることを行い、養護教諭は、自分の命を自分で守ることを身に付けさせ、10年後を見据えて共に助け合う市民を育成していく、そして学校は、職種を超えて「チーム学校」として、児童生徒だけでなく地域の方々の心身のケアに努めます。それには、児童生徒や地域の方との日常のコミュニケーションや信頼関係が必要であることを教えていただきました。
 災害は繰り返し起こります。過去の災害に学び、他人事にせず、今できることから災害への備えをしていくことが大切です。防災マップやハザードマップを今一度見直し、災害が起こっても、迅速で適切な対応がなされるよう準備する必要があることを教えていただきました。
 命の尊さ、災害への備えの必要性について改めて見直す機会となりました。

(報告者:豊田市立竹村小学校  榊原 史織)

○親子がふれあう「食べてグー!災害時にホッとする食べもの」食育料理講習会報告

学校健康教育部会

日 時:平成27年8月7日(金)9:00~12:30
場 所:公益財団法人愛知県学校給食総合センター
    (食育講話は3階第一研修室、料理教室は2階調理室)
講 師:日本栄養士会学校健康教育事業部 企画運営委員長
      名古屋文理大学短期大学部 食物栄養学科准教授
                      柵木 嘉和先生

内 容:施設めぐり
     食育講話「どうして食べるの?」
     料理教室「災害時のホッとする食べもの」

・焼きそばめし      ・ミネストローネ
・ポテトサラダ      ・クラッシュゼリーサワー
・ふのフレンチトースト

研修会の様子  今年も、愛知県学校給食総合センターで食育料理講習会が開催されました。募集が遅かったにも関わらず小学生とその保護者、10組21名の方が集まってくださり、施設めぐり・講話・調理実習を行いました。
 施設めぐりでは、学校給食のフードモデルや、検査室、食品倉庫等を見学しました。給食の物資がしっかり検査されていることを知り、安心された保護者の方も多かったようです。また、特別に-20度の冷凍庫の中も見せていただき、入った瞬間「きゃー、寒い!」という声とともに初めての体験に喜ぶ子どもたちの姿が見られました。

研修会の様子  食育講話では、「どうして食べるの?」をテーマに食事の大切さについて、子どもたちに問いかけながら楽しくわかりやすくお話しをしていただきました。人間は60兆個の細胞からできていて、その細胞は毎日死んで新しいものに生まれ変わるため、健全な体を作るためには3度の食事をしっかり摂って好き嫌いせず食べることが大切だということを学びました。保護者の方から「柵木先生のお話は、大変わかりやすく、時に子どもたちに問いかけながらの楽しいものでした。」「細胞が60兆個の話等もたのしかったです。」という感想がありました。

研修会の様子  調理実習では、災害時における備蓄食料品や災害救援物資を使って災害時に「ホッとする食べもの」を作りました。献立は、おにぎりとチキンラーメンを使った「焼きそばめし」、トマトホール缶やコンビーフなどの缶詰や乾パンを使った「ミネストローネ」や「ポテトサラダ」「クラッシュゼリーサワー」「麩のフレンチトースト」です。中でも「ポテトサラダ」は好評で、小学生からは、「いつも食べているじゃがりこがあんなにおいしいポテトサラダになったのは驚きました。」「家でポテトサラダを作るとき、ママがいつもめんどくさそうにしているけど、じゃがりこと水とマヨネーズがあればかんたんにできるのでいいなと思いました。」という感想がありました。また、実習を通して保護者からは、「災害時に調理できるというだけあって、袋などを使って子どもでも調理ができることは、とてもよかったと思います。」「災害の現状を聞くことが出来たこともよかったです。災害の備えやその食事についても、あまり考えたことがなかったので、火を使わずできる物やお菓子やふやカンパンを使用したりする事も忘れずに活用したいと思います。」という感想がありました。

 アンケートの結果から、実習した料理について「役に立つ」と答えた人は保護者で90%、小学生で100%でした。「また参加したい」と答えた人は、保護者で100%、小学生で91%という結果から、大変有意義な講習会になったようです。

(報告者 半田市立乙川中学校 山口由貴)

○医療部会 第2回研修会報告

医療部会

日時:平成27年9月5日(土) 12:50~16:30
場所:東邦ガス業務用ガス機器ショールーム
参加者:90名

内容:

(講演)

「サルコペニアの予防と治療に向けた栄養管理」
  講師:愛知淑徳大学健康医療科学部 教授
              榎 裕美 先生

 9月5日(土)、東邦ガス業務用ガス機器ショールームにおきまして、第2回医療部会研修会が実施されました。
 講演では、愛知淑徳大学健康医療科学部教授の榎裕美先生をお招きし「サルコペニアの予防と治療に向けた栄養管理」と題し講演いただきました。
 はじめに「2015年版 日本人の食事摂取基準」策定検討会ワーキンググループ協力委員として活動されている榎先生から、今回の策定方針と策定方法、また改定のポイントついて説明いただきました。重要ポイントとして、生活習慣病の発症予防とともに「重症化予防」が加えられ、エネルギー・栄養素と生活習慣病の発症予防・重症化予防の関連についてレビューを実施、検討されたことやエネルギーについて、指標に「体格(BMI)」を採用したことなどわかりやすく解説していただきました。
 「サルコペニアの予防と治療に向けた栄養管理」では、日本の高齢者における栄養不良の現状から、サルコペニアの診断・判定法など詳細に説明いただき、栄養不良の高齢者は、医療機関に受診し、入院するリスクが高く、感染症や日常生活活動能力が低下するために、筋肉減少(サルコペニア)に陥りやすくなります。そのため、栄養療法の早期介入の重要性について多くの研究、分析結果を踏まえながら、実践で活用できる内容を実にわかりやすく学ぶことができ、大変有意義な研修会となりました。

研修会の様子

(文責:小林 憲司)

○医療部会 第1回研修会報告

医療部会

日時:平成27年6月20日(土)10:00~16:30
場所:東邦ガス業務用ガス機器ショールーム
参加者:午前の部(講演)92名
    午後の部(演習)76名

内容:

<午前の部>

講演1
「最新の栄養管理のトピックス」
  講師 ニュートリー株式会社 学術担当

講演2
「糖尿病腎症の予防」
 講師 徳島健祥会福祉専門学校 校長
    徳島大学・特命教授「食と健康増進プロジェクト」リーダー 武田 英二先生

演題研修会の様子

<午後の部>

演習 症例検討(糖尿病腎症患者)

 今回は医療部会研修会として初めて、午前は講演会、その内容を踏まえ午後は演習と1日がかりの研修会となりました。98名の方が参加されました。
午前の部は毎年の恒例となりました武田先生を今年もお招きして「糖尿病腎症の予防」について御講演いただきました。食後高血糖が糖尿病の診断および合併症を予防する指標となること、糖尿病患者では起床時の血圧測定が望まれること、リン過剰による骨障害および動脈硬化のリスクについてなど盛りだくさんの内容で、実に分かりやすく実践できる内容で大変有意義な研修会となりました。
午後は、午前の講演内容を踏まえ、糖尿病腎症患者の症例検討を行いました。江南厚生病院のNSTで御活躍の、重村隼人さんに司会進行をお願いし、糖尿病腎症の病期分類や献立を基に栄養計算を行ないグループごとに発表するなど、症例検討が行われました。武田先生にも参加していただき、適宜、御助言などいただくことができました。日頃話す機会のない方々とお話しする機会となり、症例検討はもちろん情報交換などもでき、有意義な時間を過ごしていただけたのではと思います。初めての演習でスタッフも企画運営など戸惑うことがありましたが参加された皆様の協力で無事終了できました。ありがとうございました。今回の演習が今後の活動に少しでも役立てていただければ幸いです。

研修会の様子研修会の様子

(報告者:報告者:第1回医療部会研修会担当 名古屋大学医学部附属病院 新美 珠美)

○平成27年度(公社)愛知県栄養士会・(公財)愛知県学校給食会 コラボ研修会報告

学校健康教育部会

日時:平成27年6月13日(土)
場所:愛知県学校給食総合センター
講師:岐阜聖徳学園大学 名倉 裕一先生

演題「感動のある道徳授業」
参加者:栄養教諭、学校栄養職員53名、教員 18名、学生26名 合計97名

研修会の風景 講師近影

 今年度、第1回目の研修会は、(公財)愛知県学校給食会とのコラボ研修会として、平成30年度に教科となる「道徳」について企画しました。
 愛知県道徳教育の第一人者である、岐阜聖徳学園大学 名倉 裕一先生をお迎えし、「感動のある道徳授業」と題して、ご講演をしていただきました。
 本研修会は、栄養教諭、学校栄養職員だけでなく、一般の県立学校や県内小中学校の道徳主任の方々にも案内をされました。
 『初めに「道徳」の時間は、という言葉から始まりました。「教育」とは、「教え、育てること」です。道徳の時間(授業)で教えるのは「価値」、育てるのは「価値観(いいことをする心と行い。いけないことはしないと思う心と行い。)」です。「人と仲良くする」は、だれでもその「大切さ」を知っています。しかし、実際には「人への思いやり」や「社会への貢献」や「ボランティア」などは、誰もが行えていることではありません。親は、「今日は勉強したかな」と言うけれど、「今日はいい子だったかな」とは言いません。人のためとか、何々のためというのは、決して学力とは関係の無いことです。
 道徳の時間は、児童生徒全員が参加する「話し合い」が基本となります。おおぜいの意見を聞き、それを認め、考え、価値観を育てます。「話し合い」ができるというのは、児童生徒同士、児童生徒と教師の信頼関係が成り立っていることです。』と力説されました。
 実践例として「いのちをいただく」、「強い子」の授業について、お話を聞くことができました。「道徳」の時間(授業)は、分かりやすく、 子どもが興味をもつ資料が最も必要となります。資料が七割技術三割だそうです。どちらも、インターネットで検索すると、簡単にでてくるとのことでしたので、ぜひ参考にしたいと思いました。
 終りに、先生から、児童生徒の一人ひとりに、暖かい声かけをしてほしいと講話を結ばれました。先生の日常生活なども伺うことのできた、楽しく充実した中身のある研修会でした。

(豊川市立牛久保小学校 夏目純子)