第2回愛知栄養士会スポーツ栄養セミナー(2018/4/28)「すぐに役立つスポーツ栄養スキルとその活用」

日時:平成30年4月28日(土) 12:50~16:30
場所:イーブルなごや ホール


(1) 『ジュニアトップアスリートに対する栄養サポート』
    高崎健康福祉大学 教授 木村 典代 先生

競技団体における栄養サポートの位置づけ、ジュニアアスリートに対する栄養教育のポイント、海外における食環境問題への対応についてご講演いただいた。ジュニアアスリートの栄養教育のポイントとしては、選手のモチベーションの高さ・個人の意識の高さが行動変容へとつながる。憧れの選手をモデリングすることや、短期・長期結果により栄養教育の効果が大きく変わる。食行動に移すためには、ジュニア選手のモチベーションや意識を把握し、どのように声を掛けていくかが重要になる。また、ジュニアアスリートをサポートされている周りの方(家族や調理スタッフ、チーム指導者や学校)とスポーツ栄養士の関わりや連携も重要となる。
 モチベーション・意識の高さが食意識や行動へとつながること、またそれらを高めるためには選手たちにどのように声掛けをするとよいのか具体的にお話を聞くことができました。また、実際に木村先生が取り組まれている内容や注意されていること、実体験などの貴重なお話も聞くことができ良かったです。個人のモチベーションや意識は指導者側の言い方により高くも、低くもなるため、伝え方一つで選手たちは捉え方が変わり、モチベーションも変わってくると思います。これからは選手への伝え方には気を付けなくてはならないと改めて感じました。

(2)『よい睡眠で疲労回復と能力向上』
    中部大学 特任教授 宮崎 総一郎 先生

睡眠の役割、睡眠とスポーツ・記憶・学力、睡眠の評価や改善等についてご講演いただいた。睡眠は「脳による脳のための管理技術」であり、休息するだけではなく、積極的に「脳を作り、育て、より良く活動させる」機能がある。睡眠中に記憶を整理、固定するため十分な睡眠により、脳の情報処理能力は回復し、記憶が強化され翌日によりよく活動することができる。また、運動部に所属されている学生に十分な睡眠時間を指導したことにより、競技力が向上されたという報告もあった。
 ご講演中、睡眠改善に取り組まれた患者様の映像を拝見しました。取り組まれ患者様の表情、雰囲気、しゃべり方などがだんだんと明るく、柔らかな感じに変化されているのがわかりました。また、睡眠不足は健康障害へ影響すること、選手ではパフォーマンスへ影響することも研究結果をもとにご説明をしていただき、改めて睡眠の大切さを感じられた内容でした。食習慣、食生活だけではなく睡眠を含めた生活習慣全体がパフォーマンスに関わることをこの講演で学ぶことができ良かったと思います。

報告者:森田有貴