日時:平成31年3月16日(土)10:00~15:4530~16:45
場所:東邦ガス プロ厨房オイシス
内容:
講演1 嚥下調整食作成に向けて 美味しい食事の提供
講師:独立行政法人地域医療機能推進機構四日市羽津医療センター調理師長石崎克彦先生
リーダー研修会報告:日本栄養士会医療事業部東海北陸地区リーダー研修会報告
名古屋掖済会病院 市江美津昭
講演2
1部 とろみの付け方 増粘剤の違いについて
講師:株式会社フードケア 原田陽一先生
2部 嚥下調整食 各施設の取り組み事例発表
発表者:日本ゼネラルフード(株)坂井淳一管理栄養士
名古屋第一赤十字病院 伊藤朱音管理栄養士
介護老人保健施設 あおみ 大島拓土管理栄養士
愛知医科大学病院 原田英典管理栄養士
調理実習1、2 病院・施設の嚥下調整食
講師:独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院 主任調理師 青木博先生
参加者:113名(会員99名、県外6名、非会員8名)
平成31年3月16日(土)東邦ガスプロ厨房オイシスにおきまして、第4回医療部会研修会が開催されました。
今回は、講演と調理実習とに分かれ座学や実習、事例発表と盛りだくさんの内容でした。まず講演1では調理師である石崎先生から嚥下調整食についての講演でした。先生は、調理師さん“あるある”を示され、美味しい嚥下調整食を提供するためには、管理栄養士は自分だけ知識を得るのみではなく、マネージメント能力が必要であると教えていただきました。
続く、リーダー研修会報告では、愛知県栄養士会常任理事である市江より、2月に開催された東海北陸地区リーダー研修会の概要が報告されました。今後日本栄養士会が、診療報酬改定に向け、論文作成などのエビデンス構築に取り組んでいく事や事務業務負担軽減に向け取り組んでいく方針が示され、組織力強化など会員に協力要請がされました。
講演2では学会認定士でもある原田先生から、増粘剤(とろみ調整食品)の違いについて実演も交えた講演をしていただきました。多くのメーカーから実に多種の増粘剤(とろみ調整食品)が発売されていますが、多すぎて実は迷ってしまう事もあり、患者層によって使い分ける事が可能なように、使うタイミングやとろみの付き方の立ち上がりの違ある事など教えていただき今後の参考となる講演でした。
事例報告会では、立場や規模、役割が違う施設から四人の若手管理栄養士より発表をしていただきました。それぞれ困難な事はあるけれども、多職種共同でそれを乗り越え、新しい事に取り組んでいる姿は、頼もしい管理栄養士の将来像を見る思いでした。今後の活躍を期待いたします。
また、午前・午後と講演に並行して調理実習が開催されました。講師は中京病院主任調理師 青木博先生で嚥下調整食3の調理を実際に受講生に体験してもらいました。嚥下調整食3は調理の仕方によって物性が統一できなかったり、硬すぎたり、やわらかくなってしまったりで、難しい食種ではありますが、安全・安心な食事提供のため是非ともそのノウハウを学んでおく必要があり、講師の先生、アシスタントの方々、受講生とも和気あいあいの中、真剣に取り組まれており、大変有意義な実習でした。
報告:偕行会城西病院 吉田明子