日時:令和2年2月1日(土)10:00~16:45
場所:名古屋市公会堂 4階ホール
内容: 午前:「摂食嚥下障害の病態について」
講師:桑名市総合医療センター歯科口腔外科 荒木 一将先生
ランチョンセミナー:「ゲル化剤の重要な3つのポイントと加水量」
講師:株式会社フードケア介護食シェフ 在川 一平先生
午後:「学会分類コードの理解と実際の献立展開」
講師:武蔵野赤十字病院 原 純也先生
参加者:141名(会員99名、県外会員31名、非会員9名、学生2名)
今回の研修は日本栄養士会の企画で、全国7ブロックすべてで行われる摂食嚥下障害に対する研修会を東海北陸地区にて開催いたしました。そういった性格から、当日は、東海北陸各県からの参加者があり、また、受講者の職域も医療のみならず、福祉、地域活動、研究教育と多岐にわたりました。
日栄には、現在でも嚥下調整食への理解及び対応がなされていない医療施設があり、その苦情が厚生労働省に入っていると情報があり、それを踏まえてこの内容を企画した経緯があるそうです。
その講義の内容は、午前中には、「摂食嚥下障害の病態について」と題し、桑名市総合医療センター歯科口腔外科の荒木一将先生より、運動中枢から解剖生理、スクリーニング、アセスメント、検査方法、ポジショニングから座位に至るまで詳細なご説明をいただきました。
今回の講義内容を踏まえ私が、翌勤務日に嚥下調整食調理担当者と共に担当病棟に出向きました所、リハ担当者が患者様の座位を調整している所を見せてもらう機会に恵まれ、スムーズな食形態UPを行う事ができました。学んだ事が早速、生かされ嬉しい思いをいたしました。
また、今回は医療部会研修会では、初の試みであるランチョンセミナーがあり、株式会社フードケアの介護食シェフである在川一平先生より、先生が実際に厨房にコンサルタントに入られた経験から嚥下調整食を調理する際の工夫や留意点をご講演いただきました。ご協賛いただきました株式会社フードケア様には感謝申し上げます。
続いての午後の講義は、「嚥下調整食分類2013の理解と運用」をテーマに武蔵野赤十字病院医療技術部栄養課栄養課長 原純也先生よりグループワークを交え、自施設の嚥下調整食を学会分類に落とし込む演習を行いました。ご協力いただきました、摂食嚥下認定管理栄養士の皆様には急な申し出でにも関わらず、ファシリテーターの役割を担っていただき誠にありがとうございました。学会基準は数年後には、改定予定があるとの事にて、会員の皆様におかれましては、常に最新の情報を得ていただきますようお願い申し上げます。
報告:偕行会城西病院 吉田明子