令和4年度福祉部会第2回研修会報告

日時:令和4年10月2日(日)13:25~17:00
会 場:名古屋市総合社会福祉会館
参加者:12 名

テーマ及び講師
 講義Ⅰ「福祉施設の栄養ケアマネジメント
      愛知厚生事業団 管理栄養士 蔦木 里衣 氏
 講義Ⅱ「児童の栄養アセスメント
      愛知淑徳大学健康医療学部 教授 東山 幸恵 氏


 当初のオンラインでの開催を変更し、対面で開催しました。

 講義Ⅰでは、障害者入所施設で積極的に栄養ケアマネジメントに取り組まれ、福祉部会の運営委員でもある蔦木管理栄養士より、「福祉施設の栄養ケアマネジメント」についてご講義いただきました。まずは福祉施設の栄養士の役割や障害福祉サービスで栄養士に関わる報酬についてお話しいただき、その後、栄養ケアマネジメントについて、手順に従い、実際にアセスメントシートや栄養ケア計画書の様式に書き込みをしながら、基本的なことを学びました。

 講義Ⅱでは、小児の臨床栄養に詳しい東山先生から、「児童の栄養アセスメント」をテーマにご講義いただきました。小児の発達や体の特性から始まり、栄養状態を評価するためのスクリーニングやアセスメントの具体的な方法についてお話しいただきました。問題が生じている根拠と原因を明確にするためにアセスメントを充実することが大切とのことでした。

 お二人とも、それぞれの経験や研究実績などを踏まえた具体的な内容の講義で、また質疑応答では、参加者からの悩みに他の参加者がアドバイスをする場面もあり、貴重な機会となりました。参加者が少なかったのは残念でしたが、アンケートでは全員から、「参考になった」との回答が得られましたが、身体障害者(児)の栄養ケアに関する研修を望む声もあり、今後の課題と考えています。

報告:福祉部会 杉浦 正美