医療部会 第2回研修会

日時:平成27年9月5日(土) 12:50~16:30
場所:東邦ガス業務用ガス機器ショールーム
内容:「サルコペニアの予防と治療に向けた栄養管理」
    講師:愛知淑徳大学健康医療科学部 教授 榎 裕美 先生
参加者:90名


9月5日(土)、東邦ガス業務用ガス機器ショールームにおきまして、第2回医療部会研修会が実施されました。
 講演では、愛知淑徳大学健康医療科学部教授の榎裕美先生をお招きし「サルコペニアの予防と治療に向けた栄養管理」と題し講演いただきました。
 はじめに「2015年版 日本人の食事摂取基準」策定検討会ワーキンググループ協力委員として活動されている榎先生から、今回の策定方針と策定方法、また改定のポイントついて説明いただきました。重要ポイントとして、生活習慣病の発症予防とともに「重症化予防」が加えられ、エネルギー・栄養素と生活習慣病の発症予防・重症化予防の関連についてレビューを実施、検討されたことやエネルギーについて、指標に「体格(BMI)」を採用したことなどわかりやすく解説していただきました。
 「サルコペニアの予防と治療に向けた栄養管理」では、日本の高齢者における栄養不良の現状から、サルコペニアの診断・判定法など詳細に説明いただき、栄養不良の高齢者は、医療機関に受診し、入院するリスクが高く、感染症や日常生活活動能力が低下するために、筋肉減少(サルコペニア)に陥りやすくなります。そのため、栄養療法の早期介入の重要性について多くの研究、分析結果を踏まえながら、実践で活用できる内容を実にわかりやすく学ぶことができ、大変有意義な研修会となりました。

(文責:小林 憲司)