平成27年度 学校健康教育部会・医療部会コラボ研修会

日時: 平成27年10月17日(土)10:00~11:40
場所:愛知県学校給食総合センター 第一研修室
講師:名古屋学芸大学 ヒューマンケア学部
     ボランティアコーディネーター 石原 貴代先生
内容:「災害時、私たちにできること、私たちこそ備えられること」
参加者:44名


今年度のコラボ研修は、名古屋学芸大学 ヒューマンケア学部 ボランティアコーディネーター 石原貴代先生をお迎えし、「災害時、私たちにできること、私たちこそ備えられること」についてご講演をいただきました。栄養教諭・学校栄養職員だけでなく、学校の管理職の先生方や養護教諭、調理場の調理員等、様々な職種の方が受講されました。
 ボランティアコーディネーターとしての体験談をもとに写真や映像、様々な資料やリーフレットと合わせてお話いただきました。東日本大震災後、ボランティアとして現地に出向いた際、被害の現状や被災者の避難所での暮らしを目の当たりにして、「今助けられる人を助けなければいけない」「私たちに何ができるのか」ということを深く考える機会となり、「自分の命は自分で守る」「自分の命がなければ、他の人を助けることもできない」ことを教えられた、とのことでした。
 また、役割についてもお話いただきました。栄養教諭は、食事支援などの専門職だからこそできることを行い、養護教諭は、自分の命を自分で守ることを身に付けさせ、10年後を見据えて共に助け合う市民を育成していく、そして学校は、職種を超えて「チーム学校」として、児童生徒だけでなく地域の方々の心身のケアに努めます。それには、児童生徒や地域の方との日常のコミュニケーションや信頼関係が必要であることを教えていただきました。
 災害は繰り返し起こります。過去の災害に学び、他人事にせず、今できることから災害への備えをしていくことが大切です。防災マップやハザードマップを今一度見直し、災害が起こっても、迅速で適切な対応がなされるよう準備する必要があることを教えていただきました。
 命の尊さ、災害への備えの必要性について改めて見直す機会となりました。

(報告者:豊田市立竹村小学校  榊原 史織