学校健康教育部会・公衆衛生部会コラボ研修会

日時:令和元年10月5日(土) 10:00~11:45
場所:愛知県学校給食総合センター 第1研修室
内容: 『他職種連携を上手にするコツ』 ~周囲を巻き込み仕事を円滑に進めるために~
講師:株式会社 Smart Presen 代表取締役 新 名 史 典 先生
参加者:40名


 全国各地で大手企業や大学等で、年間300本を超える研修やセミナーを行うかたわら、多数の著書も出版されるなど様々な分野でご活躍されている新名先生にご講演いただきました。新名先生ご自身の大学・大学院から社会人時代での経験談を交えたユーモア溢れる講話やソーシャルスタイル診断を用いた人間分析など、非常に説得力のある分かりやすいもので、大変興味深いものでした。

講話は、「1.仕事を効率的に進める人の条件とは?」、「2.意見対立時に必要な交渉力」、「3.チームをチームにするために」の3つのテーマで構成され、時に小グループでの意見交換も交えながら行われました。1のテーマでは、「使命感を持ち発信している→コミット(覚悟)がある」など仕事面での一面を人間面に照らし合わせながら、仕事ができる人がどういう人なのかを分かりやすく説明していただきました。その中で行われた「ソ―シャルスタイル診断」は、簡単な質問に答えて人間を「A:コントローラータイプ、B:プロモータータイプ、C:アナライザータイプ、D:サポータータイプ」の4タイプに分けるものです。これにより、自分自身がどんなタイプの人間かを客観的に知ることができます。また、それぞれのタイプの特性を知ることで、接し方にも変化が必要であることに気付く、よい機会となりました。2のテーマでは、意見が対立した場合の交渉力について、両者が100を目指して合意をすることが難しい場合は、背後にある共通の利害を見出すことで、お互いが60~70程度で理解し合える案を求めていく交渉の仕方もあることを学びました。3のテーマでは、チームについてある物語をもとに考えました。事情が違う3人が同じ目的のために、力を合わせて問題解決に挑みます。ここで重要なのは、どの時点からどの時点までがチームだったかです。4つの選択肢から自分が思う「チーム」を選びます。その結果、参加者の意見も様々で、人によってチームの定義が違うことが分かりました。「人が集まるだけではチームではない」という言葉が印象的で、チームになるプロセスやどう機能させるかが、チームがチームとして力を発揮するための重要な点であることを学びました。
 どのテーマにおいても「自分と他者を理解すること」が連携を上手に行っていくための第一歩のように感じました。今回学んだことは、一人職種である私たちにとって、とても心強く、有意義なものでした。一人ではできないこともチームであれば乗り越えられることも多くあります。今後は、不安になることなく、いろいろな立場の違う人と積極的に連携をとり、チーム、組織として様々な場面で生かしていきたいと思います。

報告者:大府もちのき特別支援学校 濱口真帆