栄養情報提供書&診療報酬改定研修会

日時:平成30年4月7日(土)13:15~16:30
場所:株式会社 名給
内容: 「栄養情報提供書と診療報酬改定について」
参加者:120名(会員115名 他県会員1名 非会員4名)
講師:武蔵野赤十字病院 医療技術部栄養課 栄養課長 原 純也先生


平成30年度の診療報酬・介護報酬同時改定の栄養関連項目について、基本方針や概要、留意点について研修を行いました。講演をしていただいた先生は(公社)日本栄養士会医療事業部企画運営副委員長として、厚生労働省との折衝に尽力された方であるため、二年に一度偶数年に実施される「栄養部門実態調査」の結果や、緩和病棟における栄養管理の有効性の論文や栄養情報提供書が地域連携に有効であったとの論文がエビデンスとなり、今回の改定につながったことを説明され、今回の改定の趣旨や平成32年度の次回改定に向けて取り組まなければならない事が明確になり、より理解が深まった研修会でした。
 また、平成30年度診療報酬改定の概要の“キモ”は、地域包括ケアシステム構築・医療従事者の負担軽減・働き方改革の推進であり、その中に管理栄養士も多く出てきており、一見、仕事が増えたように見受けられます。しかしながら、ここは我々の専門性の発揮し、この波にのらなければ、すぐ他の職種に仕事を奪われ、次回の改定では管理栄養士の名前は無くなるのではないかとの懸念があります。各職場で、人を増やす工夫や、業務の見直しや整理をし、この改定に取り組む事で我々の専門性を発揮していきましょう。
 平成30年度診療報酬改定の概要は日本栄養士会雑誌4月号に記載されておりますので、残念ながら参加できなかった方は、ご参照をください。

報告者:名古屋市立陽明小学校 永田千広