福祉部会研修会

日時:令和2年11月3日(火)14:30~16:00
場所:リモート研修
内容:講義 『咀嚼・嚥下』 ~各分野に関する摂食嚥下障害の特徴と対応について~
講師:鈴鹿医療科学大学 准教授 中東 真紀 氏
参加者:74名(会員73名、県外会員1名)
アンケート回答者:68名


愛知県栄養士会福祉部会では、高齢・障がい・児童の分野を担っています。新型コロナ感染症の影響で6月に予定していた第1回研修会が延期となり、今年度初の福祉部会の研修は初のリモート研修となりました。福祉部運営委員も不慣れななか講師の中東先生はじめ参加者の皆様のご協力のもと無事に終了しましたこと、心よりお礼申し上げます。
 リモート研修は様々な機能を駆使し、中東先生への質問をその場ですることができ、先生もタイムリーに講義で回答いただくことができ、オンラインならではのメリットも体験できた研修でした。振り返れば、とても90分とは思えないほど内容の濃い充実した研修だったと思います。
 今回のテーマ「咀嚼・嚥下」は、問題となる原因で対応が異なってきます。今回は、中東先生に原因別で異なる問題を整理し、今日からすぐに実践できる内容で講義いただきました。
 摂食嚥下障害の栄養ケア、食形態や食環境の調整、食事介助の工夫など食の支援は、多職種チームで取り組みます。一人一人の支援内容は原因からその対応方法は様々です。管理栄養士・栄養士としてチームの一員として何をすべきかを私たちが日ごろ行っている業務をふまえ具体的に示していただきました。さらに、我々の業務は、日々忙殺されついつい本人や多職種と一緒に「咀嚼・嚥下」の対策を考える必要があるのは分かっていても、多職種チームでどのような診断や判断、ケアの方法があるのか分からず、何から解決すれば良いかが分からない事も多く、つい一人で抱えがちではないでしょうか。更に福祉施設の管理栄養士や栄養士は一人職種も多く職場のなかで孤独に陥ってしまうこともあるのではないでしょうか。そんな私たち管理栄養士・栄養士の悩みを汲み取って解決のヒントをいただいた研修会でもありました。
 そして、同じ福祉分野の多業種における「咀嚼・嚥下」の実態を知ることは、自身のおかれている分野についてもさらに理解が深まりました。

【愛知県栄養士会福祉部会からのお知らせ】
〇 講義資料の提供は、愛知県栄養士会ホームページ上でダウンロードできる体制を整えているところです。
アンケートにお答えいただいた方には、11月3日の講義資料ダウンロード用のパスワードをメールにて送付させていただきます。お時間をいただきますが、ご了承ください。
〇 今回のアンケート集計結果は、後日愛知県栄養士会ホームページ上に掲示致します。
〇 次回研修会のご案内
日時 令和3年1月25日 14:30~16:00
場所 リモート研修会(後日、参加案内を掲示致します)
内容 「食事摂取基準2020年版~活用の仕方~」(仮)
     食事摂取基準2020年版の改訂のポイントと、福祉施設での活用について学びます。
講師 金城学院大学非常勤講師  江上 いすず 氏
     *ぜひご参加ください。