第2回医療部会研修会報告

日時:令和3年10月17日 14:30~16:00
場所:オンライン
参加者:105名


野原先生は大学の講義だけでなく、多数の著書を執筆されている。その中で訪問診療もされており、管理栄養士との関わりが多いとのことに驚いた。「認知症といってもひとくくりにしてはいけない」という野原先生からのお言葉から研修会は始まった。
 脳卒中と認知症では訓練で良くなるものもあれば、良くならない・機能を維持していく為にはどうすればいいかということ、「ケアと支援が必要である」ということを教えて頂いた。 認知症といえども、どのようなタイプかによって、ケアや支援の仕方や変わってくる。どのような行動を起こしているか、見た目はどうか、食べ方はどうか、色は認識できているかなど、患者一人一人をよく観察することが大切である。認知機能低下とひとくくりにせず、まずは観察するということが大切であるということを学んだ。
 講義の中には、患者の食事状況の動画や、また言葉の意味を実践で教えて下さるなど、様々な内容が含まれており、そして何よりもウェブ研修では伝わりづらいとは思うが、笑いありの大変楽しい講義となった。
 日頃、私たち管理栄養士がやるべきことは理解していることと思うが、認知症患者を目の前にしてどう対応していくか迷うことが多々ある。管理栄養士でもやれること、それは患者を観察し、どのようにケア・支援していくかを理解していく事である。明日からでも実践し日々の業務に役立てたいと感じる、大変有意義で笑いのある楽しい内容の講義でした。

(報告者:医療部会 第二回研修会担当 日下部 恵子)

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