親子がふれあう「食べてグー!災害時にホッとする食べもの」食育料理講習会

日時:平成27年8月7日(金)9:00~12:30
場所:公益財団法人愛知県学校給食総合センター
    (食育講話は3階第一研修室、料理教室は2階調理室)
講師:日本栄養士会学校健康教育事業部 企画運営委員長
      名古屋文理大学短期大学部 食物栄養学科准教授
                      柵木 嘉和先生
内容:施設めぐり
     食育講話「どうして食べるの?」
     料理教室「災害時のホッとする食べもの」
     ・やきそばめし ・ポテトサラダ ・ふのフレンチトースト ・ミネストローネ ・クラッシュゼリーサワー   


今年も、愛知県学校給食総合センターで食育料理講習会が開催されました。募集が遅かったにも関わらず小学生とその保護者、10組21名の方が集まってくださり、施設めぐり・講話・調理実習を行いました。
 施設めぐりでは、学校給食のフードモデルや、検査室、食品倉庫等を見学しました。給食の物資がしっかり検査されていることを知り、安心された保護者の方も多かったようです。また、特別に-20度の冷凍庫の中も見せていただき、入った瞬間「きゃー、寒い!」という声とともに初めての体験に喜ぶ子どもたちの姿が見られました。

食育講話では、「どうして食べるの?」をテーマに食事の大切さについて、子どもたちに問いかけながら楽しくわかりやすくお話しをしていただきました。人間は60兆個の細胞からできていて、その細胞は毎日死んで新しいものに生まれ変わるため、健全な体を作るためには3度の食事をしっかり摂って好き嫌いせず食べることが大切だということを学びました。保護者の方から「柵木先生のお話は、大変わかりやすく、時に子どもたちに問いかけながらの楽しいものでした。」「細胞が60兆個の話等もたのしかったです。」という感想がありました。

調理実習では、災害時における備蓄食料品や災害救援物資を使って災害時に「ホッとする食べもの」を作りました。献立は、おにぎりとチキンラーメンを使った「焼きそばめし」、トマトホール缶やコンビーフなどの缶詰や乾パンを使った「ミネストローネ」や「ポテトサラダ」「クラッシュゼリーサワー」「麩のフレンチトースト」です。中でも「ポテトサラダ」は好評で、小学生からは、「いつも食べているじゃがりこがあんなにおいしいポテトサラダになったのは驚きました。」「家でポテトサラダを作るとき、ママがいつもめんどくさそうにしているけど、じゃがりこと水とマヨネーズがあればかんたんにできるのでいいなと思いました。」という感想がありました。また、実習を通して保護者からは、「災害時に調理できるというだけあって、袋などを使って子どもでも調理ができることは、とてもよかったと思います。」「災害の現状を聞くことが出来たこともよかったです。災害の備えやその食事についても、あまり考えたことがなかったので、火を使わずできる物やお菓子やふやカンパンを使用したりする事も忘れずに活用したいと思います。」という感想がありました。

 アンケートの結果から、実習した料理について「役に立つ」と答えた人は保護者で90%、小学生で100%でした。「また参加したい」と答えた人は、保護者で100%、小学生で91%という結果から、大変有意義な講習会になったようです。

(報告者 半田市立乙川中学校 山口由貴)